【え!?】腰痛と頻尿の意外な関係。

腰痛
腰痛と頻尿の両方の症状に悩んでいる人は、それぞれ別の病気だと思い込んでいませんか?

また、腰痛も、頻尿も年のせいだと思っていませんか?

確かに、加齢に伴って筋力が低下してくるので、
ちょっとした重い荷物を持つだけで足腰を痛めたり、
膀胱の筋力が低下してトイレが近くなることもあります。

しかし、実は共通する病気が原因で腰痛と頻尿という症状がおこっている可能性もあるのです。

腰痛と頻尿が起こる病気とは?

腰痛と頻尿の症状が起こる病気にはどんなものがあるのでしょうか。

代表的なものをいくつか挙げていきましょう。

・腎臓に関する病気

腎臓は背中側に二つあります。
背中側から脇腹、そして体の前側にある膀胱から尿が出ますので、

腎臓の機能に何らかの障害があると背部痛、腰痛、腹部痛などが起こります。

腎臓に関する病気があると、まず頻尿や血尿の症状と腰痛が現れますが、
進行すると発熱、吐き気、倦怠感、嘔吐など、全身に症状が現れてきます。

・結石

腎臓で血液がろ過され、尿が作られて膀胱を通過するまでの間に結石が出来ていると、
結石のある部分に激痛が走ります。

結石の影響で、尿の通過障害が起こるため、背中や腰、腹部に痛みが出ます。
また、結石が膀胱を刺激するために頻尿が起こります。

・ストレス

緊張すると頭痛や腰痛が起こることがありますね。
同様に、緊張によって交感神経が刺激され、トイレが近くなり頻尿になります。

この場合は、心因性頻尿といって、内臓に問題が生じているわけではないのですが、
緊張によって腰痛と頻尿の症状が同時に起こることもあります。

女性で腰痛と頻尿が起こる病気とは?

腎臓系の病気、結石やストレス以外に、特に女性の場合は、女性に多い膀胱炎や子宮筋腫など子宮の病気が原因で腰痛と頻尿が起こることも多いです。

・膀胱炎の悪化

トイレを我慢しすぎていると、膀胱に細菌が繁殖してしまい炎症を起こし、膀胱炎になります。
尿道の長さが短い女性は男性よりも起こりやすい病気です。

その膀胱炎が進行すると、腎盂炎となります。

頻尿だけでなく腰痛の症状も起こります。
膀胱炎を繰り返すタイプの人は、腰痛の自覚症状が起これば、腎臓にまで影響が出ている証拠ですので、
放置せずにすぐに治療しましょう。

・子宮筋腫

女性特有の臓器である子宮ですが、子宮筋腫ができると膀胱を押して圧迫します。
その影響で膀胱が刺激され、頻尿になります。

また、子宮筋腫は1つだけでなくいくつもある場合や、大きな筋腫になっている場合もあります。

そうすると、筋腫が腰や背中部分まで圧迫してしまい、腰痛も同時に起こしてしまうのです。

まとめ

今回は、腰痛と頻尿の意外な関係についてまとめました。

それぞれ別の原因で起こっているとは限らないので、整形外科や泌尿器科の両方を受診するのも良いですし、気になる自覚症状があれば、「関係ない」と自分で判断してしまわずに、医師にすべて話すようにしましょう。