尿失禁ってどうやって治療するの??

人にはなかなか相談できない尿失禁ですが、どのように治療するのでしょうか。

尿失禁のタイプ別治療法をまとめます。

尿失禁には4つのタイプがある!

正常な排尿は、自分で意識してトイレに行き、排尿をすることです。

しかし、尿失禁とは、自分の意思とは関係なく尿が漏れてしまうことを言います。

また、尿失禁といっても症状によってタイプが次の4つに分かれます。

1、腹圧性尿失禁

重い荷物をもった時、咳やくしゃみをした時など腹圧がかかったときに尿が漏れてしまう症状です。

2、切迫性尿失禁

急に排尿したくなりトイレを我慢できずに尿漏れしてしまう症状です。

3、溢流性尿失禁

尿を出したいという意識はあるのに、なかなか出ない、しかしジワジワと尿が漏れてしまう症状です。

4、機能性尿失禁

排尿機能は正常だけれども、歩行障害や認知症などが原因で起こってしまう症状をいいます。

尿失禁の治療は、この4つのうちのどのタイプの尿失禁なのかを判断した上で、それぞれタイプ別で行なっていきます。

タイプ別!尿失禁治療法!!

それでは、タイプ別に尿失禁治療法をご紹介していきましょう。

1、腹圧性尿失禁

腹圧性尿失禁の治療は、骨盤底筋体操で尿道の周りにある筋肉を強化して改善する方法がとられます。

命にかかわる病気ではないのですが、患者の「生活の質(クオリティオブライフ)」を低下させる可能性が高いため、

骨盤底筋体操で改善が見られない場合は、手術で尿道が下がってこないように吊り下げる「尿道スリングテープ手術」
を行なう場合もあります。

2、切迫性尿失禁

切迫性尿失禁は、尿意と関係なく膀胱が収縮してしまう不安定な膀胱機能によるものです。

そこで、薬物療法として、膀胱の収縮を抑える抗コリン薬などが用いられます。

3、溢流性尿失禁

溢流性尿失禁は、前提として「尿が出しにくい」という病気があります。
そのほとんどが、前立腺肥大によるものですので、前立腺肥大の治療を行なうことになります。

4、機能性尿失禁

機能性尿失禁の場合は、トイレの場所がわからない、身体能力が低下してトイレに間に合わないということが原因ですので、

治療は、トイレに定期的に連れていったり、生活環境を見直し改善するという方法になります。

まとめ

今回は、尿失禁の治療についてタイプ別で解説しました。

気になる症状があれば、どのタイプに当てはまるか参考にしてみてくださいね。