溢流性尿失禁について調べてみた結果…

溢流性尿失禁
溢流性尿失禁とはどんなタイプの尿失禁なのでしょうか。
そして、何が原因で起こるのでしょうか。
溢流性尿失禁についていろいろ調べてみました。

溢流性尿失禁とは?

溢流性尿失禁とは、自分で尿が出しにくいにも関わらず、

膀胱に溜まった尿が自分の意思に反して少しずつ漏れてしまう状態をいいます。
排尿開始に時間がかかる、残尿感がある、1日10回程度の頻尿、
だらだらと流れる感じがするなどが特徴で男性に多い尿失禁です。
また、トイレに行く回数が多いため、切迫性尿失禁と区別がつきにくい場合があります。

溢流性尿失禁の原因は?

溢流性尿失禁の原因は、排尿障害によるものです。
溢流性尿失禁において、排尿障害が起こる原因は、男性の加齢による前立腺肥大、
排尿に関する神経の障害、
尿道が狭くなる、膀胱の筋力低下などが挙げられます。
男性に多く見られますが、女性でも子宮がん、直腸がんなどの手術をした場合にこのタイプの尿失禁が見られることがあります。

溢流性尿失禁の治療は?

溢流性尿失禁の治療は、原因となる病気の治療を優先します。

そして経過を見ながら必要に応じて尿失禁改善のために薬物療法を行ないます。
薬物療法でも残尿感があり、なかなか改善が見られない場合は、残尿感の治療として、

尿をしっかりと出し切るために軽く手でお腹を押す場合や、尿を出しやすくする薬が処方されます。
また、子宮がん、直腸がんなどの手術によって神経が障害されたため起こっている溢流性尿失禁ですと、
尿道を拡げる薬が処方されます。
それでもまだ残尿感がある場合は、カテーテルという細い管を尿道から膀胱に入れ、

その都度、尿を除去していく「間欠自己導尿法」が行なわれることもあります。

まとめ

溢流性尿失禁は、他の腹圧性尿失禁、切迫性尿失禁、機能性尿失禁とは治療法が異なるので、
はじめの診断が非常に大切になります。
また高齢者の場合は複数の要因が関わっていることも多いので見きわめが難しい部分もあります。

自己判断せず、泌尿器科や内科を受診し、
自分がどのタイプの尿失禁なのかを診断してもらうようにしましょう。