切迫性尿失禁と、その原因とは?

切迫性尿失禁
トイレに間に合わずに尿が漏れてしまう切迫性尿失禁とは何が原因なのでしょうか。

今回は切迫性尿失禁とその原因についてまとめます。

切迫性尿失禁とは?

トイレに行きたくなっても、トイレに行くまでは脳からの指令で膀胱がコントロールされることによって我慢できるのが普通です。

ところが、切迫性尿失禁の場合は、脳が指令を送ってもうまくコントロール出来ずに、

膀胱が勝手に収縮してしまうためにトイレに間に合わず、漏れてしまうのです。

また、漏れる尿量が多いのも特徴です。

切迫性尿失禁の原因とは?

切迫性尿失禁の原因は大きく3つに分けられます。
そこでタイプ別に詳しくまとめます。

・脳や脊髄の障害

脳卒中、脳梗塞、交通事故などによる脊髄損傷、パーキンソン病などが原因で高齢の男女に多く見られる。

神経回路に障害があるため、膀胱に尿がたまると意思とは関係なく尿が出てしまう。

・膀胱のコントロールが不安定

高齢の男女に多く、切迫性尿失禁で最も多いタイプです。

詳しいメカニズムは解明されていませんが、神経系に異常は見られないタイプで、

加齢による骨盤底筋の筋力低下などが考えられています。

膀胱に少ししか尿がたまっていなくても漏れてしまいます。

・膀胱炎、尿路結石、膀胱ガン

中高年の女性に多く見られます。

膀胱や尿路系に炎症が起こることで知覚神経が過敏になり、尿漏れが起こります。

切迫性尿失禁の治療は?

切迫性尿失禁の治療は、膀胱の収縮を抑制する薬や膀胱を弛緩させる薬が使われます。

また、前立腺肥大や膀胱炎などの基礎疾患がある場合はそちらの治療もすることになります。

炎症をともなった疾患がある場合は悪化すると腎臓に負担がかかってしまいますので、

医師の診察のもとで、診断を受け、適切な治療を行なうようにしましょう。

まとめ

ここでは切迫性尿失禁とは何か、そして切迫性尿失禁の原因について詳しくまとめました。

原因不明の場合もありますが、病気が隠れている場合もありますので、受診するようにしましょう。