【注目】夜間頻尿の薬について

薬
夜中に何度も起きてトイレに行ってしまう症状「夜間頻尿」を治療する場合、どんな方法になるのでしょうか。
治療法やよく使われる薬についてまとめました。

夜間頻尿の治療法とは?

夜間頻尿の症状は、基礎疾患が原因で起こっている場合と、加齢による膀胱機能の低下、ストレスによるもの、
睡眠障害によるもの、はっきりとした原因が不明の場合など、様々です。

まずは、夜間頻尿の原因を探り、基礎疾患がある場合は、その疾患の治療が優先となります。

そこで普段から「排尿日誌」をつけることが大切になります。

1日の排尿の頻度と尿量、そして水分摂取量も記録していくことで、
夜間の尿が多尿なのかトイレ回数が多いだけなのかがわかり、基礎疾患の有無を探るのに役立ちます。

高血圧の人で、動脈硬化や心筋梗塞の予防のために、「血液がサラサラになるから」と、
水分補給を積極的にしすぎることで、多尿になっている可能性もあります。

また、睡眠障害の場合は、睡眠薬の内服だけではなく、
睡眠障害の裏にあるストレスや不安を取り除くための環境整備や生活リズムの改善などもあわせて必要になってきます。

こういった裏側に隠れた原因を突き止める意味でも排尿日誌は役立ちます。

夜間頻尿でよく使われている薬とは?

一般的に夜間頻尿でよく使われている薬は、膀胱収縮を和らげ、
尿をためやすくする抗コリン薬(オキシブニチン、プロピベリンなど)です。
膀胱の機能がうまくコントロールできず、収縮してしまうことで
トイレに行きたくなってしまう過活動膀胱の症状に効果的とされています。

また、前立腺肥大に伴う夜間頻尿の場合は、尿道を広くする働きのあるα1遮断薬(タムスロシン、プラゾシンなど)や
漢方薬(柴苓湯、牛車腎気丸など)も使われます。

睡眠障害の場合は、睡眠薬を使う場合がありますし、
膀胱炎であれば膀胱炎の治療薬である抗菌剤(クラビット、タリビットなど)を使いながら
頻尿の治療薬の抗コリン薬を併用していきます。

まとめ

夜間頻尿の薬は、基礎疾患のある場合は基礎疾患を優先した治療をしながら、頻尿を改善する薬も併用するパターンになります。

夜間頻尿の治療には、まず原因を探ることが先決ですので、排尿日誌をつけることが早期改善に繋がっていきますね。