おしっこの回数が増えた…。どこからが頻尿になるの?

「最近、トイレに行く回数が心なしか増えた・・・。」 「でも、寒いからか、歳だからなのかよくわからない!」
「どこからが頻尿になるの?」 ここでは、そんな疑問にお答えします。

どこからが頻尿?正常な排尿回数とは?

1日の正常な排尿回数は、5~6回程度です。

しかし、水分を多く摂取していたり、気温、加齢による腎機能の低下によって多少回数が前後します。
そこで、一般的な定義として、日本泌尿器科学会ではどう判断されているかを調べてみました。
日本泌尿器科学会の定義では、朝起きてから就寝までに排尿が8回以上ある場合を頻尿としています。
しかし、一概に「8回」と区切ってしまうのではなく、8回以下でも自分で排尿回数が多いと感じれば、
頻尿の可能性があるので、受診を勧めています。

尿があまりなくても回数が多ければ頻尿になるの?

頻尿といっても、多尿といういわゆる尿量が多い場合と、トイレの回数だけが多く、尿の量がほとんどない場合があります。
成人の正常な1回の排尿量は、200~400cc程度とされています。
これよりも少ないのに、トイレにいく回数が多い場合は、切迫性尿意、切迫性尿失禁、
過活動膀胱などの病気が隠れている場合があります。
また、排尿量は正常なのに、トイレの回数も多いという人は、糖尿病による症状である多飲多尿が現れている可能性、
水分の過剰摂取による頻尿、持病の薬による副作用などが原因として考えられます。
どのケースにしても、トイレ回数が増えることで、
仕事や日常生活に支障をきたすなど大きな影響を及ぼすことがあれば早めの受診をおすすめします。

まとめ

今回は、トイレの回数がどのくらいなら頻尿の可能性があるのかということ、
そして尿量がどのくらいなら正常なのかということなど、排尿に関する目安をご紹介しました。
トイレの回数は多すぎても少なすぎても病気が隠れている可能性があります。
ここでは、8回以上を頻尿と一応の目安をご紹介しましたが、逆に1日2回以下の排尿回数であれば、少なすぎます。
いずれにしても、気になる症状があれば、泌尿器科や内科を受診してみるのがおすすめです。